つきよのみみず
児童書とYAと普通の小説の感想です。コメント・TB 古い記事にでも大歓迎♪ 基本的にネタバレ注意です!
| ホーム |
「扉のむこうの物語」 岡田淳
岡田淳 「扉のむこうの物語」
内容(「BOOK」データベースより)
もうひとつの世界へようこそ。過去と未来の錯綜するむこう側の世界で、行也は不思議な女の子と出会った…。
-------感想を書いてみる。 評価--> ★★★★☆
小学六年生のユウが学校の倉庫で様々な小道具を使って物語りを作ろうとする。壁に立てかけられた「ドア」がいかにも怪しいわけですが、そこに「ママ」なる人物が現れ、想像通り、ドアを開けると別の世界につながっている。この世界はユウの物語の世界だった。
ここでは、全ての人間はラベルを貼られて幸せに暮らしているらしい。来たときには抵抗した人もラベルを貼られれば、おとなしく不満も無く暮らす。
まあ、現実の世界も同じようなもんだ。言ってみれば知識とは名前のこと。学問とはものに名前をつけて認識すること。知らないものにはラベルと付ければ人間は安心できる。親は子どもに「こんなやつ」ってラベルを付けて理解したような気になってる。反省。
少年漫画ふうに言えば、自分のラベルを貼ったときに、無限の可能性を捨てたんだ、とか、友だちのラベルを貼った瞬間に、おもちゃになっちゃうんだ、とか???
さて、ユウと「ママ」(いつまでもママじゃないけどね)は、このラベル社会を壊そうと奮闘する。逃げて、考えて、反撃して、最後には人々をラベルの世界から解放し、この世界を破壊する。
1点から始まった物語が次第に膨らんで、やがてラストに向けて収束する様や、様々な小道具や伏線が形を成しその役割を果たして、パズルのピースが一枚一枚はまっていく様子は本当に気持ちがいい。
不満
活字が小さい。新しくなった版では大きくなっているんでしょうか?
長い。400ページもある。
内容(「BOOK」データベースより)
もうひとつの世界へようこそ。過去と未来の錯綜するむこう側の世界で、行也は不思議な女の子と出会った…。
-------感想を書いてみる。 評価--> ★★★★☆
小学六年生のユウが学校の倉庫で様々な小道具を使って物語りを作ろうとする。壁に立てかけられた「ドア」がいかにも怪しいわけですが、そこに「ママ」なる人物が現れ、想像通り、ドアを開けると別の世界につながっている。この世界はユウの物語の世界だった。
ここでは、全ての人間はラベルを貼られて幸せに暮らしているらしい。来たときには抵抗した人もラベルを貼られれば、おとなしく不満も無く暮らす。
まあ、現実の世界も同じようなもんだ。言ってみれば知識とは名前のこと。学問とはものに名前をつけて認識すること。知らないものにはラベルと付ければ人間は安心できる。親は子どもに「こんなやつ」ってラベルを付けて理解したような気になってる。反省。
少年漫画ふうに言えば、自分のラベルを貼ったときに、無限の可能性を捨てたんだ、とか、友だちのラベルを貼った瞬間に、おもちゃになっちゃうんだ、とか???
さて、ユウと「ママ」(いつまでもママじゃないけどね)は、このラベル社会を壊そうと奮闘する。逃げて、考えて、反撃して、最後には人々をラベルの世界から解放し、この世界を破壊する。
1点から始まった物語が次第に膨らんで、やがてラストに向けて収束する様や、様々な小道具や伏線が形を成しその役割を果たして、パズルのピースが一枚一枚はまっていく様子は本当に気持ちがいい。
不満
活字が小さい。新しくなった版では大きくなっているんでしょうか?
長い。400ページもある。
スポンサーサイト
「選ばなかった冒険」―光の石の伝説 岡田淳
岡田淳 「選ばなかった冒険」―光の石の伝説
内容(「MARC」データベースより)
学とあかりは、保健室に行く途中、学校の階段から「光の石の伝説」の世界にワープしてしまう。そこは、学が昨夜夢中になってプレイしていたロールプレイングゲームの、闇の王が支配するダンジョンの世界だった…。
----------感想です。 評価--> ★★★★☆
異世界にワープしてしまっても、まだ現実世界との接点も残している。異世界の登場人物も現実世界で存在している人たちである。攻撃すれば傷つき血を流して死んでいく。ゲームでは怪物キャラを簡単に”消滅”させることができても、この世界ではそう簡単にできるものではない。
それでも、学とあかりは生き延びて、光の石を手に入れなければならない。それだけが、ゲームを終わらせ、元の世界に戻る道ななのだから。
最後は、みんなで力を合わせて・・・という王道なパターンなわけだが、一ひねりあって考えさせられる。
岡田淳の本は子どもの話だと分かりきっているのに、大人も楽しめちゃいますよね。
内容(「MARC」データベースより)
学とあかりは、保健室に行く途中、学校の階段から「光の石の伝説」の世界にワープしてしまう。そこは、学が昨夜夢中になってプレイしていたロールプレイングゲームの、闇の王が支配するダンジョンの世界だった…。
----------感想です。 評価--> ★★★★☆
異世界にワープしてしまっても、まだ現実世界との接点も残している。異世界の登場人物も現実世界で存在している人たちである。攻撃すれば傷つき血を流して死んでいく。ゲームでは怪物キャラを簡単に”消滅”させることができても、この世界ではそう簡単にできるものではない。
それでも、学とあかりは生き延びて、光の石を手に入れなければならない。それだけが、ゲームを終わらせ、元の世界に戻る道ななのだから。
最後は、みんなで力を合わせて・・・という王道なパターンなわけだが、一ひねりあって考えさせられる。
岡田淳の本は子どもの話だと分かりきっているのに、大人も楽しめちゃいますよね。
「二分間の冒険」 岡田淳
岡田淳 「二分間の冒険」
内容(「BOOK」データベースより)
たった二分間で冒険?信じられないかもしれません。でもこれは、六年生の悟に本当におこったこと。体育館をぬけだして、ふしぎな黒ネコに出会った時から、悟の、長い長い二分間の大冒険が始まります。昭和六十年度うつのみやこども賞受賞。小学上級から。
-----------で、感想です。 評価--> ★★★★☆
これを子どもに読んでやったのは3年前。そのときも、日本の本の中ではえらい食いつきのいい本だなと思っていたものです。さすがに詳細は覚えていないので感想らしいものは書けません。
大人になっても憶えている本というレビューがありました。
この世で一番確かなもの・・・か。面白くて、ぐっときます。本はこうでなくっちゃ。
内容(「BOOK」データベースより)
たった二分間で冒険?信じられないかもしれません。でもこれは、六年生の悟に本当におこったこと。体育館をぬけだして、ふしぎな黒ネコに出会った時から、悟の、長い長い二分間の大冒険が始まります。昭和六十年度うつのみやこども賞受賞。小学上級から。
-----------で、感想です。 評価--> ★★★★☆
これを子どもに読んでやったのは3年前。そのときも、日本の本の中ではえらい食いつきのいい本だなと思っていたものです。さすがに詳細は覚えていないので感想らしいものは書けません。
大人になっても憶えている本というレビューがありました。
この世で一番確かなもの・・・か。面白くて、ぐっときます。本はこうでなくっちゃ。
| ホーム |